賭け事と医療保険適用


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私は賭け事に費やす金や時間が無駄だし、
勿体ないと感じてしまう性分だ。

過去一度もギャンブルをやったことが無いとは言わないが、
「やった」という経験以外の他に、得るものが無かった。

しいて言えば、時間つぶし位にはなったというくらいだろうか。

今まで、色々な人から、「賭け事は楽しいし儲かるよ」とか
ストレス発散として誘われる事は多かった。

だが、そんな事にお金と時間を費やすなら、食べ物や欲しいものに
お金を使いたいと考えるタイプだった。

賭け事に誘ってくる人間も儲かるという割には、常にお金に困っている
何だか人生終わってるなと思うような人間が多かった。

だから、彼らの言う賭け事、つまりギャンブルの楽しさに
全く共感できなかった。

今から思えば、彼らは恐らく依存症だったと思う。

別の記事でも書いたが、やはり快楽を追求しすぎると
全部をダメにしてしまうほどの悪影響があると思う。

その他にも、一般的な娯楽としてのテレビも、全く観なかった。

一時期、引きこもっていた頃は、朝から晩まで
テレビを点けっ放しにしていた事はあった。

だが、それ以降はほとんど観なくなって、現在に至る。

その代わり、映像としての娯楽や普段の日常的な情報は
簡単なネットニュースを観るが、それで事足りている。

最近、面白い記事があった。

賭け事やギャンブルに関連する内容の記事で、ギャンブル依存症に対して
医療保険の適用を厚労省が検討しているという記事だった。

各地で進むIR誘致に伴う、依存症対策の一環だそうだ。

厚労省によると、現在ギャンブル中毒患者は
2017年度で3499人もいるそうだ。

私の肌感覚としては、その数倍は存在しても
よさそうな感じを受ける。

その理由は、以前に仕事で顧客先に二週間ほど通った事があったが、
すぐそばにパチンコ屋があった。

毎朝、その前を通って、顧客先の建物に向かうが、
決まって朝早くから開店を待って並んでる長蛇の列を見ていた。

毎朝、嫌でも目に入ってくるその列を見ていると、
段々と並んでいる人間の顔ぶれは嫌でも覚えてくる。

「あ、また何人も同じ人が並んでるなぁ」
「あの人たちは仕事何してるんだろう?」と疑問に思った。

その時の素直な気持ちとしては、「何してるんだろう?」という
単純な好奇心と、「あんな風になったら、もう終わりだな」という
反面教師的な気持ちで、パチンコ屋の行列を眺めていた。

その光景がとても衝撃的で、以来、気にしているからだろうが
たびたびその後も、パチンコ屋の行列を
あちらこちらで見るようになった。

ギャンブル依存症については、今日のニュースを見る前から、
よく話題になっていたから存在は知っていた。

だから、医療保険の適用がされていなかったのは、正直知らなかった。
各地で進むIR誘致に備えてという理由らしい。

とすれば、IRが全国のどこかに設置されたら、ほぼ確実に依存症というか、
賭け事の中毒患者というか、そういう人間が増えるという事を
国が予測しているという事なのだろう。

まだ、適用に関して検討段階だという事らしいが、
私個人としては、是非適用してほしいなと思っている。

ただ、正直言えばギャンブル依存症などは
自己責任じゃないかという感情も無いとは言えない。

だが、実際に地方の少し田舎に行くと、
全部が全部という事ではないが娯楽が限られてしまい、賭け事と言えば
パチンコ屋か、他の娯楽は飲み屋くらいしか無い事もあるそうだ。

そうなると、選択の幅が極端に狭まり、
結果的に娯楽は、パチンコに頼らざるを得ない事を考えると、
100%本人の責任とも言い切れないと思ってしまう。

保険が適用されれば、受診の機会やハードルも下がり、
病院へ通う患者も増え、症状が軽い患者はもしかしたら、
早期に社会復帰出来るかもしれない。



社会復帰を果たした依存症患者が、再び働き出して
税金を納めてくれたら、充分に保険適用は意味がある。

少なくとも、周りを巻き込んで不幸にするような重症患者の発生は
抑える事が出来るかもしれない。

時々ニュースになる、パチンコ屋の駐車場の車の中で
亡くなってしまう小さい子が、一人でも減るかもしれない。

依存症患者を無くすために、ギャンブル業界を撲滅する事が
実質的に不可能である以上、対処療法としての医療保険適用なら、
充分可能だ。

それに、もし何もしないでズルズルと適用を検討したままにして、
もしIRをどこかに誘致し、その結果多くの依存症患者が発生してからでは、
そこから対応しても遅いような気がする。

IRの設置にしても、私は娯楽が有り余るほど存在する大都市は避け、
地方の娯楽や雇用があまりないような地域に作った方が良いと思う。

言い方は悪いが、交通の便が悪い場所の行きにくい場所にして
船や専用バスやその他の専用交通機関を通してでないと
行けないようにすれば良い。

個人的には、離れ小島のような場所が良いのではないかと勝手に考えている。

それに、地元の住民が利用しても、働いている人間が地元の者なら
すぐに分かってしまうし、IRの中でも地域の監視が図れると思う。

それは田舎に行けば行くほど、濃い人間関係になるから
誰かがIRに通い詰めていれば「あれはヤバいな」とすぐに分かって
余計に効果を発揮すると思う。

もしこれが大都会にあるIRなら、そうはいかないだろう。

まあ、それでも私はギャンブルは辞めた方が良いと思うが、
現実に必要としている部分、「必要悪」である以上、
その対応は、あらゆる面で常に完全を目指した方が良いと思う。

そういう意味においては、医療保険適用の話は良いことだと思うし、
是非実現したら良いなと思っている。

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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

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現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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