新型コロナの差別問題と大臣のメッセージ


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「あひるちゃんいじめ現場」の写真
萩尾文科相が新型コロナ感染症に対する
差別と偏見の防止に関してメッセージを発表した。

発表は「児童・生徒・学生向け」「教職員・学校関係者」
それに「保護者・地域向け」の三者に対してだ。

つまり、現在においてこの三者の関係性が一番差別や偏見を
生みやすいという事だろうか。

大人に比べて、、感情表現に遠慮がない子供の方が
得てして差別や偏見に関しては残酷な場合が多い。

大人だと色々と遠慮や忖度からズケズケと言えないような事でも
平気で酷い言葉を投げかけたり酷い態度をしたりすることもある。

そして、恐らくは差別や偏見を助長するような発言を
子供に対して親がしている事も充分に考えられると思う。

大人が大っぴらに言っている事だから、きっと正しいのだろうと
子供がそう考える事は、往々にしてあるからだ。

多分、新型コロナウィルスというハッキリした根拠があるから
言いやすいのと、相手が感染したことに対して何かを言ったり、
避けたりすることに対して妙な正義感を持っているのだろう。

その理由を考えてみたが、一つは感染した事に対する

「相手の落ち度」や、咎める事によって「周囲への危険の周知」
それに感染者を避けたりすることは「自身の防御」の三つが
考えられる。

感染者に対して、あれこれという人間は、自分が相手を差別したり
偏見を助長させていることなど、微塵も思っていないのだろう。

それどころか、むしろ相手に対して感染した事に反省を促し、
「アイツは感染者だ!」といった類の発言をすることで、
周囲に危険を周知し「あえて憎まれ役を買ってるんだ」的なことを
思っているかもしれない。

そして感染者を避けるような行動などは、理由を考えてみると、
「自分だって感染したくない」という気持ちの表れだと思う。

万が一咎められたら「じゃあ!私が感染しても良いんですか!」
と、周囲に対して言い返すくらいの気持ちなのだろう。

ちよっと考えたらわかる事だが、ワザと感染する人間など
誰もいないだろう。

ましてや、超楽観論から超悲観論まで色々と議論されていて、
実際には病気に罹ったらどうなるか分からないような情報が錯綜
している段階では、そんな病気に罹りたい人間などは皆無だろう。

誰かを責めたい気持ちは解らなくはないが、
責めることで問題が解決するなら良いが、そうではない。

百歩譲って、仮に相手を責め立てる事を肯定したとしても、

「不要不急で出かけるからだ!」などというのは理由にならない。

それは人によって何が不要不急なのかは千差万別だからだ。

そう考えると、結局は自分たちの価値観を根拠に
感染者を責め立てているのだろう。

それなら、普段問題になっているような「いじめ問題」と
なんら変わることが無いという事だ。

普段の「いじめ」だって、ちょっと気に入らないとか
ちょっと変だといった、一見すると常識を装った
個人の勝手な価値観に基づいていることがほとんどなのだから。

だが、今回の場合は多少なりとも病気という公衆衛生や安全を
脅かす問題であることと、感染したという事実がある故に
責める側に、大義名分のような気持ちを与えてしまっているのだろう。

それ故に、一国の大臣が緊急メッセージを出さないと
いけないくらいだから根が深いと言える。

私が小中学生の頃は、学校ではいじめがとても多かった。

私も小学生で少しいじめられ、中学生のときは散々にいじめられた。

学校では散々に「いじめ」はダメだと教えられてきたが、
結局はそんな教育がなんの役にも立っていなかったのだろう。

理由なき差別や偏見はダメだのだろうが、理由や根拠があれば
差別しても偏見をもっても良いと思っているのだろう。

今回のメッセージが学校や児童生徒、そして保護者と
指向性をもって発表された。

とても問題だと思うし、本当に悲しい事だ。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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