戦場まんがシリーズ


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戦場まんがシリーズという漫画があった。

かっこいい生き方が、どういうものをいうのかは、
人それぞれだろうが、昔、その当時かっこいいと思った生き方を
その漫画で学んだ。

それが、松本零士先生の作品だった。

昨日ニュースをみて本当にびっくりした。
松本零士先生が渡航先の海外で倒れた事を知ったからだ。

むかし、学校でいじめられていた頃
松本先生の漫画には随分と助けられた。

松本先生の代表作には、有名な宇宙戦艦ヤマトや、
銀河鉄道999キャプテンハーロックなどもあるが、
個人的には、断然、戦場まんがシリーズだった。

当時、毎日学校に行けば、毎回いじめられる。

いじめられるのが嫌だから、本当は学校には行きたくない。

でも、いじめられると分かっていながら、
それでも学校に行かねばならない。

必死に、持てる勇気を振り絞って学校へ向かった時の
何とも言えない悲壮感は今でも覚えている。

当時の私は、後年、嫌なことがあったら、
すぐに転職して引っ越しまでするくらい、ある一面においては
辛抱が足らないと言われても反論できない様な生活をしたことがある。

それに比べると、この頃は考えられない位、時々は休んだりもしたが、
辛抱強く、また我慢強く、よくもまあ、ひたすら学校へ通っていたと思う。
(ここで、無理やり学校に行く事の是非は問いません)

当時の私にとって、学校とは戦場と何ら変わらないくらいの
過酷な環境だった。

その戦場のような学校へ向かう時、松本先生の戦場まんがシリーズは、
当時の自分の心情と重なる部分があった。

だから、むさぼるようにして松本先生の漫画を読んだ。

この戦場漫画シリーズは、ほぼ一話完結の話でまとめてあり、
戦場という過酷な環境のなかで、逃げずに立ち向かう主人公が
常に沢山描かれていた。

なんか、悲壮感を持ちながらも男の生き様みたいな
かっこいい生き方が、当時の自分はどれだけ励まされた事か。

時々、カバンの奥に忍ばせて、学校へもっていき屋上でコッソリと
読んだりしたこともあった。

何百回読んだか分からないくらい読み続けたからだろうか、
何時の間にか、松本先生の作品の中の主人公のように、
戦う事がかっこいいという生き方が心のどこかに有ったのだと思う。

だから就職するときに、最初に自衛隊を選んだ時も、
自分の中では違和感みたいなものは無かった。

まあ、自衛隊に入ってからの現実をしって、
後悔したことは数えきれないが・・

それから今に至るまで、人生を投げ出したくなった時は何度もあった。

だが、間違いなくそれを押しとどめた力の中の内の何割かは、
戦場まんがシリーズを始めとした、松本先生の作品と、
その作品の中に貫かれた思想であることは間違いない。

きっと、その影響力は生涯変わらないだろう。

幸い、松本先生の容体は改善の方向へ向かっていると
ニュースが報じていた。

本当に本当に、心から良かったと思う。

今は所要があって出先だが、これから帰って
もう一度、戦場まんがシリーズを読んでみよう。

補足だが、この漫画は、後年、ザ・コックピットとして、
再発刊されて、更には、アニメにまでなった。

アニメは、数あるの話の中の3話だけが製作されたと記憶している。
是非、これを機会に全話アニメ化して欲しいと思っているのは、
私だけだろうか・・・

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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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