非正規の頃、将来への不安しかなかった


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「社長がCCに入ったメールで会社批判してもうた」の写真[モデル:段田隼人]
非正規で働いていた頃は、常に将来に対して不安しかなかった。
 
別の記事でも書いたが、私は一度は正社員として勤めた後
会社内でのパワハラやいじめに遭い退職してしまい、
その後、長らく水商売へと転職して生計を立てていた。
 
水商売を辞めて、非正規雇用で昼間の仕事へ転職し、

仕事をするようになったのは、20代の半ばくらいの頃だった。
 
最初は、当たり前だが正規雇用としての正社員を目指して
就職活動を始めた。
 
だが数十社と面接を受けても、どこも採用などしてくれなかった。
 
それどころか面接のたびに酷い事を言われたり、不採用の連続で
社会から拒絶されたような気持になり、心は荒んでいった。
 
だが、そうはいっても現実問題として
生きていかなければならなかった。
 
 
アパートの家賃や、生活費など支払いは待ってくれなかった。
 
そこで、一旦は正社員として働くことを諦めて
非正規雇用で働くことにした。
 
だが働くにしても「生活するため」として妥協した感が強く、
何かあるとすぐに転職を繰り返すようになっていた。
 
また、この頃は通信制の大学で勉強していた為、
職を転々とすることに対して「大学を卒業するまで」と
自分に言い訳する事ができる材料があった。
 
だから益々、人間関係が上手くいかなくなったり、
何か嫌な事があると、逃げるように転職するようになった。
 
だが、転職するたびに、このままで良いのかという
将来に対する不安は日に日に大きくなっていった。
 
ただ生活していくために働き、稼いだ金は必要経費を支払い
僅かな貯金をした後は、きれいさっぱり無くなっていった。
 
段々と生活に疲れてくるようになり、
普段の行動や考え方も場当たり的になっていった。
 
もうそうなってくると、なかなか軌道修正というのは難しかった。
 
このままでは駄目だ!よし!次に転職して職場を変えるときは、
もう少し条件が良いところにしよう…
そして次こそは頑張って働こう。
 
そう思ってみても、現実には条件が良い職場など無かった。
 
その内、「今月もどうにか終えることが出来た」といったような
精神的にも金銭的にも、自転車操業のような生活になっていった。
 
そうなってくると、毎日毎日が不安の塊でしかなかった。
 
もし病気になったら…
もし次の仕事がなくなったら…
もし給料が減ってしまったら…
 
一旦不安を覚えるようになると、色々なリスクが頭をかすめ
不眠症のようになってしまった時もあった。
 
今は若いし、まだ体力もチャンスもある…
でももし、あと10年もこんな生活をしていたらどうしよう…
 
そう思うと、居ても立ってもいられなかった。
 
将来に備えて、何か資格の取得をと考えたりもしたが、
実際、本当に将来性を考えて資格を取りたいとかでは無かった。
 
単にその資格が持つ転職率や就職率の高さや、待遇や給料など
そういった目先の事ばかりに気が向いてしまっていた。
 
もうその頃は、自分で何の資格を取りたいのか、
将来自分が何をしたいのか、そんな事は考えなくなっていた。
 
そして何か行動を起こした結果、今より悪くなったらと考えると
怖くて行動できなくなっていた。
 
結局、当時勉強していた通信制の大学を終える事が出来れば、
大卒の資格と学部で勉強していた国家資格が手に入る。
 
だから焦らず、まずは大学を卒業しよう。
そうすればきっと正社員になれるだろうと甘く考えていた。
 
しかし現実は卒業し、大卒の資格が手に入っても仕事を失い
引きこもる日々が待っているだけだった。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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