やりがいなんてクソくらえ!


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「ディスプレイクラッシャー」の写真[モデル:藤沢篤]
やりがいなんてクソくらえ!

 

毎日そんな事ばかり思って過ごしていた。
 
日々の仕事にやりがいなんて持てず、全ての原因を非正規だからと

環境や待遇に原因を求め、何をやってもつまらなく感じていた。

 

というか…仕事や働くことに対して常にネガティブだった。
 
仕事が楽しいなんて、非正規の頃はただの一度も無かったし、
どの職場で働いてもそんな事は、これっぽっちも思わなかった。
 
「いや~仕事がやりがいあって面白くってさ」なんて言葉を聞くと
ふざけんなよ!と怒りが湧くほど、仕事がつまらなかった。
 
ハッキリ言って仕事が楽しいとか、やりがいがあるなんて言う奴は
嘘をついているとしか思えなかった。
 
毎朝、朝起きて仕事に向かう時ほど嫌なものは無かった。
 
さりとて、働かないと生活できないのが現実である以上
仕事に行かないという選択肢は無かった。
 
 
嫌な場所に嫌な事をするために、毎日行かなければならない。
 
 
これは自分にとっては酷いストレスの原因になった。
 
だから、何かあるとすぐに仕事を辞めたし転職ばかりしていた。
 
だが転職したからと言って、毎日が突然やりがいに溢れ
バラ色のような楽しい日々に変わるなど、有る訳が無かった。
 
そして何度も転職を重ねるうちに、心はどんどん荒んでいった。
 
 
「どうせ何回転職しても、非正規なんて所詮は使い捨てなんだ」
 
そんな事を自嘲気味に考えるたびに、自分が酷く価値の無い
ダメ人間のように思えて、更にヤル気が無くなっていった。
 
そして嫌な事がある度に、全てそれを非正規であるが故だと
レッテル張りをして、自分自身の非を振り返る事などしなかった。
 
 
ただ、薄々は自分でも違うんだと理解してはいた。
 
何かの所為にしたり、何かを恨んでタラレバの想像ばかりしても
そんなものは問題の解決にはならないという事を。
 
だが、そうは思っていても一度で良いから、「仕事が楽しい」
そう思えるような環境に身を置き、仕事をしてみたいと思っていた。
 
そんな生活を送ってみたいと願いながらも
現実は真逆の、やりがいや楽しみとは程遠い毎日だった。
 
そうして最後は、卑下し嫌っていた非正規の仕事すら無くなり、
無職になって引きこもるようになった。
 
はじめてその時、たとえ負の感情だったとしても
それをぶつけるべき職場という環境があった事は幸せだったのだと
思うようになった。
 
後悔しても遅かったが、この後悔があとになって
自分の財産となった。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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