資格という言葉 振り回され続けた日々


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「刑務所の中で資格を取得する模範囚」の写真
非正規の頃、資格という言葉にいつも振り回された。
 
自分が今、非正規雇用で辛く苦しい思いをしながら就職できず、
その環境から抜け出せないのは資格がないということが
大きな理由の一つだと思う事が多々あった。
 
正社員として企業に就職して、安定して働きたい…
という気持ちから、どうしたら就職に有利な資格を手に入るか。
 
毎日そんな事ばかり考えていた。
 
それ故に、日々就職に関する資格取得という言葉に
振り回されるづける毎日を送っていた。
 
資格を取得して何をしたいとか、何になりたいかではなく、
そんな事はあまり考えなかった。
 
多分、本当はやりたい仕事や、夢や希望はあったはずだった。
 
ただ、どうしようもない辛い現実に毎日さらされ続けて、
何時の間にかそこから抜け出すために、夢も希望も捨てて
ただ正社員になる為にはどうしたら良いかと…
 
何時の間にか、そんな事ばかりを考えるようになっていた。
 
だから、例えば医療事務の資格が就職に強いと聞けば、
その資格取得に心が動いたし、IT系の資格が良いと聞けば
取得しようか真剣に考えたりもした。
 
別に心から医療事務がしたいとか、プログラマーになりたいとか
そんな気持ちなど無かったし、情熱もなかった。
 
ただ正社員になるための手段として、資格が欲しかっただけだった。
 
この迷走状態はずっと続き、方向性が定まらない事で
ますます自分自身の生き方に一貫性が無くなっていった。
 
そして人づてに、誰か知り合いや知人が資格を取得して
晴れて正社員になったと聞くと、ますます資格を持たない事に
焦りが生じるようになっていった。
 
では、心機一転して頑張って資格を取得するために動くかといえば
決してそんな事は無く、グダグダと自分に言い訳ばかりしていた。
 
ただ何となく、漠然と何かの資格を手に入れることで
非正規雇用の不安定さから逃れられるような気がしていた。
 
結局この資格という言葉にこだわり、振り回され、
最後に仕事を失い、無職になって引きこもったことで、
初めて意味が無かったことに気が付くことが出来た。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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