お酒とストレス解消


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「缶ビールを持った酔っぱらった会社員」の写真[モデル:OZPA]
毎日生活をしている以上、色々な事でストレスは溜まる。

特に春以降の新型コロナの影響で、生活スタイルや
仕事のスタイルが変わり、順応するのに要らぬ労力も使った。

ここ数年の間、私のストレス解消はお茶事などで
色々な場所に行ったり京都や大阪で美味しいものを食べる事だった。

それがすっかり、新型コロナの影響でダメになってしまった。

もちろん、それ以外に別のストレス解消方法もある。

多くの人にとって一番手軽なのは、飲酒だろうと思う。

私も時々はお酒を飲んでストレス解消したりする。

飲む量は最近はすっかり減ってしまい、ビールなどはジョッキで
せいぜい3杯も飲んだら飲み過ぎ位だ。

若い頃はもっと飲んだし、酔いつぶれてしまう事も何度もあった。

だが、翌日に二日酔いの痛みを抱えながらでも、
記憶をなくすという事は無かった。

それは私だけでなく、私の周囲でも飲み過ぎて記憶を失くす人間は
見たことが無かったし、現在に至るまで会った事もない。

その事に関してはブログでも「水商売時代」で記事を書いたが、

私も長らく水商売をしてきた経験上「私の経験においては」

という範囲で、ハッキリ断言できる。

 

「覚えていない」を言い訳にする人間は、実際には覚えている。

大体において「昨日は飲み過ぎて覚えてないなぁ~」などは、
酒の席で失敗して翌日に咎められた時に「覚えていない」を

言い訳として使う事は、私の周囲でも良くあった。

そして、実はきっと本人も覚えているだろうことは
周囲の人間にとって周知の事実な事が多かった。

だが本人が覚えていないといった以上は武士の情け的な気持ちで、

それ以上は追及はしないで欲しい、という意味で受け取っていた。


先日、岐阜県で酔った人間が一時停止で止まったタクシーに近づき

突然ガラスを叩き割って運転手に暴行する事件があった。

暴行で逮捕された人間は「何を殴ったまでは覚えていない」と
そのように言い訳して、暴行を否認しているみたいだが、
たぶん、覚えているだろう。

恐らくは、この手の人間は私の周囲にもいたが、
必ず酔うと暴行や暴言、方言といった事を繰り返したし、
それでいて必ず「覚えていない」というのが常だった。

だが、そういう言い訳をする人間と普段の会話をしていると
「あ、これは多分酔った時のことを覚えているな」
と感じるような事は何度もあった。

そして結局、相手も実際は覚えていることが多かった。

ただ失態を咎められたくないから、飲み過ぎた事を理由にして
取り敢えずは「覚えていない」と言い訳をしたに過ぎない。

そして、それを周囲が常に受け入れてきたから
「覚えていない」を免罪符に使うようになったのだろう。

私の経験上、酒の席の出来事や酔っぱらった事での失態は
周囲の人間も非常に寛容というか、甘い対応しかしない。

「あいつもストレス溜まってるんだろう」とか、
「まだまだ飲み方が幼いから仕方がないな」などで済ましてしまう。

そして「飲む」という事に対しても、非常に無神経な事が多い。

飲めない相手に対して、「一杯くらい良いだろ!」と強要したり
ワザと相手に必要以上に飲ませたりする。

異性に対しても、ワザと泥酔させるまで飲ませるような
ゲスな人間も多かった。

更に、酒の席でトラブルになっても、それを訴え出ても
「まあ、酒の席だし仕方がないよ」と周囲もトラブルの認識が
非常に甘かった。

 

そういった事は、現在ではアルハラとして認識されつつあるため
今はもう、周囲でもほとんど見なくなった。

しかし、私が社会人として飲酒で酒の席に座るようになった頃は、
アルハラという言葉も無く、お酒に関するトラブルは非常に多かった。

以前にも「自衛隊時代」で書いたが、酒に酔った先輩とその仲間に
私も手酷く暴行を受けて長期入院を余儀なくされた経験がある。

彼らは「普段から勉強ばかりしているのが面白くなかったから」と
ハッキリと私に対して暴行した理由を話した。

だが、私に対する暴行が事件として隊内で問題になり
上官が彼らに理由を尋ねられた時には、彼らは卑怯にも
「飲み過ぎて覚えていない」と嘘をつき通した。

酒によってトラブルを起こす奴など、少しでも自分がその事で
何か不利になりそうになれば、絶対に「覚えていない」を
免罪符のように使う。

そして周囲も「あいつは大分酔っていたからなぁ」と相手を擁護し
問題を請け合ってくれないし、ナアナアにして知らん顔をする。

それだけではなく、「お前も我慢しろ」とはハッキリ言わないが、

無言のプレッシャーをかけてくる。

私はこれも周囲によるアルハラだと個人的には思っている。

しかし、今回問題を起こした人間は、タクシーのドラレコにも
暴行の記録が残っているし、目撃者もいる。

アルハラという事が認知されている現在は「覚えていない」は

通用しないだろうし、その事に対する損害も免れないのは当然だ。

あえて、ここでは名前は書かないが捕まった人間は
ニュースなどでは勤務先や名前まで掲載されている以上、
今後の人生で高いツケを支払い続けなければならないだろう。

アルハラの意味と、それと共に改めて自戒の意味も込めて

アルコールとの付き合い方を、もう一度見直す必要があるだろう。

今回は、そう考えさせられる事件だ。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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