この引きこもりの時に、考えついたやり方を、
勝手に自分で「逆張り思考」と命名した。
この考え方で、とにかく行動に移してみた。
仕事も、最初は6時間のアルバイトから始まった。
人間関係も無理に繕ったりせず、そのままの自分を貫いた。
とにかく、今までの苦手分野、勝手に無縁だと思っていた事に
手を出すようにしてみた。
ザックリ言えば、自分の苦手な事、嫌な事、後回しにしたい事を
選択し、実行に移すということの連続だった。
まず環境が、どんどんと変わっていった。
環境が変化するに従い、周囲の人間も変わっていった。
いつの間にか、人生をやり直すほどの勢いになっていた。
色々なチャンスが自分の元へと舞い込むようになり、
気が付いたら正社員の話が舞い込んできた。
多分、今までの自分なら、絶対に嫌がるような仕事だったが、
話を受けたことで、正社員として社会に復帰できた。
ここまでは、早かったが、ここから先の人間関係の改善だけは、
もう少し時間がかかった。
確かに、ある程度は改善したが、
環境ほどに激変という訳にはいかなかった。
正直、自分の力では限界かなと思うようになっていた。
そんな時、嫌でも変わらざるを得ないような、
新しい人たちとの出会いがあった。
これが切っ掛けで、自分ではどうしようも無かった人間関係や
人づきあいも、新しく知り合った人たちによって激変した。
今、10年前を振り返り、よくもまあここまでと言えるくらいに、
自分を取り巻く環境全ては変わってしまった。
だが、昔と比べて、一番の大きな違いや変わった点は、
嫌な事も含めて、色々な出来事を楽しめる事が増えた、
楽しいと思えることが増えた。
それに尽きる。
あとは、「あ~!シマッタ!失敗した!」とか考えたり、
何かを後悔したりという事が極端に減った事。
自分の過去の出来事も、失敗して良かったと肯定的に
見ることが出来るようになった。
もちろん、だからといって、今の自分の人生の問題が
全て解決したわけではない。
むしろ、新しい問題や悩みもどんどん増えてきている。
昔からの豆腐メンタルも、人づきあいの苦手さも健在だが、
そういった苦手だという事も含めて、楽しいと思うようになった。
だからこそ、今も、もっと人生を良くしたいから
「逆張り思考」で動き続けている。
琴峰一歩のプロフィール Vol9
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