洞窟に立てこもる修行僧のような日々


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「失恋のショックで立ち直れない女性」の写真[モデル:たけべともこ]

ここ最近、ニュース等で引きこもりに関する話題を耳にする。

私の場合は引きこもって1年は越えなかった。

正直言って、それが精神的にも限界だった。

だから、何十年も引きこもっているなんて聞くと、
素直に尊敬してしまう。

「すげー精神力だな・・自分にはとても無理だ」と。

逆に、こうも思う。

「そんだけ引きこもり続ける精神力があるなら、
逆に何だって出来るだろうに」と。

もし、誰かに、「あなたが引きこもり続けた時、
いったい何が一番きつかった事ですか?」と、問われれば、

即座に次のように答えることが出来る。

「引きこもり続けるという事が、一番つらかった」と。

そのくらい、現状維持というのは辛かった。

でも、良くなる保証もないのに、アクションなんて起こせなかった。
そのくらい、もう人生に希望が持てなかった。

だからといって、引きこもっていて良いなんて、
これっぽっちも思っていなかった。

ただ、もう頑張りたくなかった。

自分自身の人生に対して、ストライキを起こすような気持だった。

自分の置かれた現状に対して、何もしないということで、
ささやかな復讐をしているような気分だった。

「散々頑張ってきたんだ!少しくらい休んだって良いだろ!」
そんな気持ちも、正直言ってあった。

結局、自分は1年近い時間を引きこもりで費やしたが、
結果的には良かったと言える。

なぜなら、徹底的に考える時間があったからだ。

今までの自分の人生に悲観し、絶望したからこそ、
引きこもりになった。

そして、引きこもっていたことで手に入った
有り余る時間があったからこそ、色々考える事が出来た。

この考える時間があったからこそ、人生に悲観し絶望した
色々な過去の失敗という経験を素直に受け止めることが出来た。

それが結果として、引きこもりを止められる契機になった。

引きこもっていた時、初めの頃は四六時中イライラしていた。

一日中タバコを吸って、酒ばかり飲んでいた。

そのうち、だんだんと怒る事にも飽きてきて、
ゲームをしたり、テレビばかり見ていた。

遊ぶことに飽きてくると、昔の事をやたらと思い出すようになった。

色々な過去の出来事、忘れていた記憶がどんどんと脳裏に蘇った。

それからは、ひたすら一日中考え続けるようなった。

時間を忘れて考え続けると、自分の思考パターンというのが、
何となく見えてきた。

物事の行動は、すべて頭の中の思考パターンから始まる。

どんなに考えても、初めから思考パターンが
勝負に負ける方向性ばかりを選択する傾向性だったり、

物事の基本的なセオリーからかけ離れた思考をしていれば、、
そこを起点とする行動は、詰まるところ失敗しか無い。

それは、自分の今までの人生がそれを物語っていたし、
否定しようのない事実だった。

むしろ、その失敗が多いという事は、それを反省材料にして
今後の人生において、逆転のチャンスがあると思うようになった。

何となく答えのようなものが出かかっていた。

ようは、思考から導き出される考え方を、一旦は受け入れて、
その考え方と逆の行動に出る、もしくは逆の発想にしてみる・・

モヤモヤと漠然とした考えが、徐々に固まってきた。

そこからは速かった。

驚くべき速さで、環境は変わっていった。

今までは何だったんだろう?そう思うほどに、
色々なことが、変わっていった。

琴峰一歩のプロフィール Vol8


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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