他人に認められるためのテクニック 試行錯誤を重ねる


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「ガッツポーズのメガネ男子」の写真[モデル:真崎真幸]
人付き合いにおいて、他人に認められるためにテクニックに走り、
ハウツウ本などを買っては試行錯誤を重ねる。
 
そんな毎日を送るようになったのは、人間関係がリセットされた
高校に進学してからだった。
 
長い間、人付き合いという人間関係に苦しみ続け、
他人から認められたいと思い続けていた。 

 

だが現実は逆に、中学の時には否定され嫌悪の対象として、

いじめを受けるにようにまでなった。
 
他人と関わる事が、苦手なことから嫌いへと変わり
更にいじめを原因に、人が怖いと思うようになった。
 
しかし、それと同時に自分の存在を他人に認めて欲しいという
強烈な欲求はますます強くなっていった。
 
高校に進学し人間関係が一新されると、
今度は他人に認められるにはどうしたら良いかと考え続け
人付き合いのテクニックに走るようになっていった。
 
ある時は面白い会話で、常に周囲を笑わせようとしたり
明るい性格を演じてみたりもした。
 
また異常な親切心で他人と接してみたりと、
まるで科学実験のように色々なキャラを演じながら
周囲の人間と関わっていった。
 

特に面白い会話と親切な対応は、周囲の受けが良く

人付き合いのノウハウの中心的テクニックとして

磨きをかけていった。

 
この頃は、とにかく他人に自分を認めさせい一心だった。
 
そして認められさえすれば、自分が望むような
理想の人間関係が待っているような錯覚をしていた。
 
では、そんな事を繰り返して人付き合いを重ねて

理想の現実が手に入ったのかといえば、そうではなかった。
 
 
成功した部分もあったが、結論から言うと大失敗だった。
 
 
別に人間関係において、人付き合いを円滑にする為の
テクニック自体は、悪い事でもなんでも無い。
 
現に、例えは恋愛関係などでよくある「モテる男のテクニック」や
「合コン必勝テクニック」果ては「婚活成功テクニック」など、
人間関係の構築に関して成功確率を高めるノウハウは
世の中に無数にある。
 
だが、それで人付き合いという人間関係が上手くいくかといえば
そんな単純な話ではなかった。
 
何故なら、それは相手に受けいれてもらえるように

常に自分を偽っていたからだ。
 
これでは以前に、周囲の同調圧力に屈して楽しくも無いのに

自分を偽ってヘラヘラと笑っていた時と、全く同じだった。

 

何にも状況は変わっていなかった。
 
例えていうならば、テクニックを使って他人と関わる事は、

ちょうど一発屋といわれる芸人のように
最初はみんな受け入れてくれる。
 
だがそれは、決して長く続かない。

 

一発屋がネタを披露して観客が笑っているのは

それが面白いから笑っているのでは無い。
 
リアクションが面白かったり、物言いが物珍しかったりして
単に芸人が笑われているに過ぎない。
 
だから一発屋に「自分」という主体性がない限り

必ず最後は、相手から飽きられてしまう。
 
その結果どうなるかといえば、最初の頃よりも
相手との関係性は、更に悪くなってしまった。
 
だが、この頃の私は他人に認められるために

テクニックに走っても意味がないと
思う事が出来なかった。
 
何故ならテクニックに走る事で、

曲りなりも、最初は周囲に受け入れられるという

経験をしてしまったからだった。
 
そのため、結果として人付き合いが上手くいかなくなっても
「今度は別の方法があるはず」と、方法論、技術論といった
テクニックに一層努力を傾けるようになっていった。

 

そしてますます、人付き合いという人間関係の泥沼に

足を踏み込み、抜け出せなくなっていった。


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管理人 琴峰 一歩      プロフィール

Revtank Outtakes

現在、アラフォーの年齢になった。

10代は、いじめや人間関係に悩み、
苦しみ続ける孤独な毎日だった。

20代では、不安定な経済力や仕事で苦労し、不安な毎日を過ごした。

30代に入り、無職も経験した。
本当に人生を変えたかった。

人生を変える為に、やりたい事、 挑戦したい事は沢山あった。

ただ、それに反比例して、
どうしようもなくお金が無かった。

だから、お金を使わずにできる事。

自分自身の考え方を変えた。

まず、悩み続けた不安定な経済力、雇用関係が変わった。

次に、苦手だった人付き合いが
嘘のように活発になった。

長い間、変わらなかった現実が
突然ガラリと変わった。

今は、新しい人生の夢に向かい、
挑んでいる。

そして、それは少しづつ実現中だ。

 

 

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